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緑内障
チューブシャント手術

チューブシャント手術とは

チューブシャント手術とは、通常の繊維柱帯切除術とは違い、極小なステントを挿入する方法です。

チューブシャント手術の種類

アーメッドバルブ
アーメッドバルブ

既存療法に奏効しない難治性緑内障患者に対しては、アーメッドバルブ(図C)を結膜下に挿入し、その細いチューブを眼内に挿入する。このチューブを通して房水流出を促進し、眼圧を下げます。チューブの位置不良(偏位等)があれば再度固定し直す場合があります。

保存強膜使用について

チューブの被覆を強化しチューブを固定するために保存強膜小切片をチューブの上にかぶせ眼球に縫着します。強膜の採取、準備の取り扱いにあたっては、公益財団法人大阪アイバンクにより厳格な感染症チェックが行われ、ガイドラインに準じて適正に管理されています。手術は当院の倫理委員会承認の下に施行しており、拒絶反応などの免疫反応は殆ど起きることはありません。

治療のリスク

合併症の頻度や程度は繊維柱帯切除術と比べるとより少なく、安全性が高まっています。チューブの位置不良(偏位など)があれば再度固定し直す場合があります。

代表的な合併症

【視力低下】

視力が多少低下することがあります。白内障や乱視が出現したり、元来ある白内障が進行したりするのが一因です。また、黄斑浮腫(網膜の中心が腫れる)によることもあります。また特に異常がないのに「かすみ」を感じる方もいます。

【前房出血】

術後、前房(角膜すぐ後方にある透明な液体で充たされた空間)中に出血することがあります。多くは数日で吸収されます。

【浅前房、前房消失】

これは一定の深さをもった前房が浅くなったり全く消失する状態で、前房という空間内の液体の流入と流出のバランスが一時的に崩れた結果です。また次に述べる脈絡膜剥離も一因となります。通常は1週間程で正常化しますが中には数週間かかる場合があります。

【脈絡膜剥離】

術後、眼圧が低くなりすぎると眼の奥の脈絡膜の血管から液体が漏出して、この膜が腫れて膨隆する状態を言います。これは高血圧や糖尿病等の全身状態とも関連しています。後方から眼の組織を圧迫するので上述した浅前房や前房消失の原因になります。通常は完全に吸収されますが2~3週間位かかります。

【感染症】

術直後の感染症は極めて稀です。ほぼ0と言っても良いと思います。当院では過去に一例も経験していません。しかし晩期感染症といって濾過胞(眼外の結膜下に創傷を通って流出した房水が作る結膜の水疱のこと。手術の良い結果を示す所見)が後に感染を起こす場合が統計的に1~2%あると言われています。

【眼球運動制限】

一過性であることが多いですが、術後眼球運動が制限され複視を認めることがあります。

【チューブシャント手術に関連した合併症】

一般に上記の合併症の頻度や程度は線維柱帯切除術と比べるとより少なく、安全性が高まっています。チューブの位置不良(偏位等)があれば再度固定し直す場合があります。

手術に起因する合併症を全て把握することは不可能なためリスクおよび併発症のリストは完全なものではありません。御不明な点がありましたら主治医にお尋ね下さい。

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